【体験談04 向井 大晟】さまざまな価値観に触れた滞在期間

向井 大晟(むかいたいせい)さん

広島県出身。2 歳の時に山口県山口市湯田町へ引っ越し、現在は福岡県在住。大学では文学部に所属し、社会学を勉強。

■俵山訪問時の年齢:22歳
■滞在期間:4日間(2022年11月4〜11月7日)
■滞在タイプ:ボランティアスタッフ

【体験したこと】

Entranceのリノベ(床材の隙間コーキング、飲食営業許可に向けた最終整理)
■街歩き
■町の湯・白猿の湯
■桑原邸リノベ(床貼り、壁のペンキ塗りなど)
■俵山地区文化祭・産業祭への参加、お手伝い
■山で畑用の土を収集

【参加動機】

*自分の趣味として、人生の経験として体験したいことが叶えられ、さらに自身の大学での研究の参考にもなる場所

無事8月に内定先が決まり、「大学生活もあと半年、あとは卒論をやるだけだ!」と意気込んでいましたが、今までの大学生活を振り返るとコロナの影響もありあまり大学生っぽいことできなかったな、とふと思いました。

残りの半年で大学生でないとできないようなことがしたい、と日ごろから考えるようになり、どこか田舎へ旅をしてそこでいろんな人と出会っていろんな話ができたらいいな、と思い暇な時間に旅先を調べていました。
また、卒業研究では地域資源に根差した人のつなが りやコミュニティ、コモンズ、シェアなどをキーワードに論文を書いており、それらがうまく組み合わさった事例をずっと探していました。旅先と調査先の両方をリサーチしていたわけですが、ある日シェアビレッジというプラットフォームから俵山ビレッジをみつけました。
幼少期に住んでいた湯田町は温泉街ということもあり、小さなころから温泉に連れて 行ってもらうことも多かったため、温泉というワードにも心を惹かれました。

*視野と価値観が広がった滞在生活

俵山で多くの人と出会い、たくさん語り合う中で、自分の視野が広がったことを実感できました。
俵山ビレッジには様々なバックボーンを持つ人がいて、まずその多様性に驚かされました。そして、皆さんが今までの生活から一歩踏み出して俵山で生活をするという決断をされた、勇気を持った方たちだと思います。そんな人たちから、人生の目標や自分の価値観についてお話を聞く中で、「あ、こんな考え方もあるんだ。」とか、「そんな風に今まで考えたことがなかった。」というたくさんの発見がありました。
同時に私の考えにも皆さんは深く耳を傾けてくださり、「自分はこんな考え方をしているのか。」というように自分を見つめなおす機会にもなったと思います。それは、初対面の人と同じ家で暮らしを共にするシェアハウスという空間だからこそ得られる体験であると思います。

*俵山地域との交流を通して学んだこと

ビレッジメンバーだけでなく、地域の文化祭のお手伝いや参加を通して俵山の地域の方ともたくさん交流をさせていただきました。まず感じたのは地域の皆さんの温かさです。俵山のことも全く知らないよそ者の私に対しても、快く取材(卒業論文の材料にするインタビュー)の許可をいただき、また時間に限りもある中で真摯に答えてくださりました。お話をする中で、地域の方々が私を自分たちと対等な目線で見てくれていることを感じました。良い意味で若者扱いされないというか、私の大学での研究テーマにも興味を持ってたくさん質問してくださったりし、私自身もようやく「大人」として、様々な年代の方と語り合えるようになったのだなと(まだまだ未熟ながら)感じることができました。

*未来のボランティアスタッフさんへメッセージ

今回、ボランティアスタッフとして滞在すると同時に卒業研究の一環として様々な方にインタビューをさせていただいたこともあり、多くの人とお話をすることができました。その経験だけでも、自分自身の対人コミュニケーションのスキルが数段上がったように感じます。さらに、俵山には普通に生活しているとかかわりを持つことができないような様々な価値観を持つ人と出会うことができます。そういった方たちと交流することで、さらに自分の人間的な成長を感じることができました。
この経験、そして感覚は一生忘れることができないものとなりました。ここで得られたものを活かして私自身も社会に出て活躍できるように頑張っていきたいと思います。

自分の生き方に違和感、悩み、不安を感じている方、地域振興に興味がある方、コミュニティに興味がある方、などなどたくさんの方におすすめしたい場所です。ビレッジメンバーのやさしさ、熱意、価値観に心動かされ、地域の方々の温かさに触れ、温泉に入り体も心も癒された4日間でした。
一度来ると自分の中の何かが変わり、動く場所だと思います。ぜひ、一度足を運んでみてください!

【住人からのメッセージ】

一緒にリノベをし、ご飯を食べ、祭りを楽しみ、卒論のインタビューをきっかけに様々な話をした数日は、とても濃密で楽しい時間でした!
俵山の産業文化祭では、地域の方々に積極的に声をかけ、昔のことや私たち移住者のことを丁寧に伺い、俵山の“リアル”を引き出してくれた気がします。

出来上がった論文を拝読させていただきましたが、まず仮説がとても面白かった!そして、私たちの中では当たり前となってしまった文化や暮らしが、地域や外からくる方々にどんな見え方をしているのか、よくわかり読んでいてとても面白かったです。

「食卓に知らない人がいることが当たり前なことにびっくりした」と書いてあって、確かに!笑
また一緒に床貼ろうね♪

あずき

PAGE TOP